非/接触のイメージ

非/接触のイメージ

本サイトは現在IAFで開催している
「非/接触のイメージ」の臨時特設サイトです。
本サイトでは作品の「紹介」を全て音声のみで実施していきます。
どうぞごゆっくりご覧ください。

※PCからのアクセスの場合,会場の様子について作家が話している音声が流れます。

※ブラウザによっては流れないので、Edge推奨で…

展示休止から再開に向けて

本展は、4月に開催予定の展示としてギャラリーと調整を実施していましたが、コロナ禍により展示の公開を休止する判断をしました。 当初作品をオンライン上(本サイト)で公開しようかと考えていましたが、展示作品の画像をWEB上で並べて「オンラインの展示です!」というのは少し違うのではないかと感じたり、今回展示をするメインの作品の意味合いが、そのまま公開してしまうと真逆の意味でとらえられてしまうと感じたため、いろいろと考えた結果、展示の具体的な情報に関しては公開を避けることとしました。 その間も展示会場には作品が展示され続け、決して誰も見ることができない状態で開場の時を待ち続けていましたが、福岡の緊急事態宣言が解除されたことと、ギャラリー側との合意が取れたため、6月4日より4日間本展示を一般に開場することとしました。 しかし、そのまま会場を無観客で展示していた時のまま公開するには、この2か月は長すぎたように感じます。"外"と隔離された作品たちだけでは、少し展覧会として鈍ったように映るかもしれません。ですので、当初展示していた作品・会場には手を加えずに、新たに自粛期間に制作した作品を追加することで開場の攪拌を図ります。その前に、この休止期間中の会場の作品について軽く紹介しておくなど配慮は必要かもしれません。しかし、前にも述べたように画像を掲載してオンライン展示のような事をいまさらしたところで、なんの新規性もないと思いますので、ここでは展示会場の作品について話している音声だけを展示再開に向けたストレッチとして流しておきます。

展示概要

■展示タイトル:「非/接触のイメージ」

■会期:6/4~6/7まで開場(4/16~IAFの通常営業再開から1週間)

■会場:IAF SHOP*(本展示は通常営業再開まで無観客での開催となります。)
※会場時間は6/4、6/5:18:00~23:00、6/6:13:00~23:00、6/7:13:00~21:00となります。

■作家:斉木駿介・名もなき実昌

この度、IAF SHOP*にて福岡在住の若手作家斉木駿介、名もなき実昌による2人展を開催いたします。現代において平面について考えた時、スマートフォンに代表されるようなディスプレイについても思考をめぐらさなければなりません。今回、福岡を拠点に活動を行う両者の作品はその現代的な視覚のモードについての思考を読み取れるものになるでしょう。風景やアニメのキャラクター等の画像が引き伸ばされ、変形したようなペインティングを制作する斉木は、Photoshopに代表されるような画像の持つ特性を絵画の中に持ち込みます。一見少し昔のデジタルコラージュのようなノスタルジックさを感じさせる絵画は、実物に近づいたときに現れるマチエールによって物質性を露わにし、データから取りこぼされる様々な情報を暗示します。また、名もなき実昌は、インターネット(特にSNS)におけるコミュニケーションの実践とスマホをテーマとしており、キャラクターやjpegの画像をモチーフとした絵画を制作しています。制作にあたり下絵などは用いず常に検索と描画を同時進行で行う絵画の制作方法は、情報社会の中でスマホを使ってネットサーフィンを行い、その変化に即座に反応してしまう私たちライフスタイルと重なる部分があります。
本展では、彼らのこれまでの作品の他に、合作を行うという行為を展開します。絵画を描くというパーソナルな行為とインターネットを介したコミュニケーションという行為を反復していく中で、お互いの価値観や差異を浮き彫りにしながらも、画面上でお互いの絵画が混ざり合います。

展覧会概要
斉木駿介(twitter)
名もなき実昌(twitter)